海外情報

国際オリンピック委員会

Consensus Statement "SEXUAL HARASSMENT AND ABUSE IN SPORT", 2007
統一声明「スポーツにおけるセクシュアル・ハラスメントと性的虐待」

国際オリンピック委員会は2007年に、スポーツ環境におけるセクシュアル・ハラスメントや性的虐待の問題を防止するための声明を発表しました。私たち「スポーツにおける倫理調査グループ」のメンバーの1人がその検討委員会に参加しています。


Women Sport International

Position Statement "SEXUAL HARASSMENT AND ABUSE OF GIRLS AND WOMEN IN SPORT", 2004
方針声明「スポーツにおける少女や女性へのセクシュアル・ハラスメントと性的虐待」

Women Sport International はあらゆるレベルのスポーツや身体活動に参加する女性や少女達に、あらゆる機会や好ましい変化をもたらすよう奨励することを目的として活動する国際組織です。1994年に創設されました。そのWSIは2004年に、スポーツ環境における女性に対するセクシュアル・ハラスメントや性的虐待の問題について声明を出しています。
 http://www.sportsbiz.bz/womensportinternational/taskforces/wsi_position_statement.htm


アメリカ合衆国

"Women's Sports Foundation" による取り組み

"Women's Sports Foundation" は有名なテニスプレイヤー、ビリー・ジーン・キング夫人によって1974年に創設された組織で、女性や女子のスポーツ・身体活動促進のための諸活動を行っています。この組織が"SEXUAL HARASSMENT AND SEXUAL RELATIONSHIPS BETWEEN COACHES, OTHER ATHLETIC PERSONNEL AND ATHLETES" と題する組織的見解を公表しています。
 http://www.womenssportsfoundation.org/


イギリス

Child Protection in Sport Unit

Child Protection in Sport Unit は、スポーツ活動中の児童虐待のリスクを最初減にするために各組織を援助することを目的として2001年に始まった事業です。現在では以下の組織の共同事業として運営されています。
 - the National Society for the Prevention of Cruelty to Children
 - Sport England
 - Sport Northern Ireland
 - Sport Wales
 スポーツに参加する子どもや青年をあらゆる被害から保護するために、スポーツ組織やクラブ、保護者、子どもや青少年、研究者に向けて文字情報やビデオ映像を提供しており、実際に被害を受けた場合の相談先情報も掲載されています。
 http://www.nspcc.org.uk/Inform/cpsu/cpsu_wda57648.html


オーストラリア

Harassment Free Sport (Australian Sports Commission)

Harassment Free Sport は、1985年に発足したthe Australian Sports Commission における1980年代後半から1990年代前半の女性スポーツへの取り組みに始まります。近年では障害者や多様な文化的背景を持つ人々がスポーツを行う際の差別の問題、青少年がスポーツを行う際の指導者や保護者などによる反道徳的な言動の問題など、幅広い視野でスポーツにおけるハラスメント問題に取り組んでいます。具体的活動内容としては、競技団体やあらゆるレベルのスポーツクラブなどスポーツ関連組織にガイドラインの見本を作成・公開し、またこの問題に関する情報の提供を行っています。その一つとして次のPlay by the Rules があります。
 http://www.ausport.gov.au/supporting/clubs/resource_library/managing_risks/harassment_free_sport


Play by the Rules

Play by the Rules は競技者や指導者、保護者、組織役員を対象として、ハラスメントや差別、不適切な言動に始まり、障害者や文化的/宗教的に多様な背景を持つ人々とのスポーツの共有、そして選手のセレクションの問題などの考え方について、ホームページ上で文字情報を、さらにオンラインのトレーニング教材を提供しています。Play by the Rules は以下の組織や部局の共同事業として運営されています。
 - the Australian Sports Commission
 - the Australian Human Rights Commission
 - すべての州・準州のスポーツ・レクリエーションに関する反差別部局
 - the NSW Commission for Children and Young People
 http://www.playbytherules.net.au/


カナダ

True Sports Strategy

True Sports Strategy はカナダの連邦・州・準州各政府と主要なスポーツ組織による共同事業です。カナダのあらゆるレベル、あらゆる種目、あらゆる場のスポーツにおいて、それぞれのスポーツが持つ潜在的な価値を十分に発揮するための様々な取り組みが行われています。その範囲はハラスメントや虐待、暴力、人種問題、ドーピングの予防に始まり、公平さや多様性、フェアプレーといった理念の普及、スポーツ組織の透明性や説明責任、さらには自然環境の持続性と、スポーツにおける倫理問題に幅広く取り組んでいます。
 http://www.truesportsecretariat.ca/en/home


Respect in Sport

Respect in Sport はいじめや虐待、ハラスメントや無視といった問題を予防するためのプログラムをコーチや地域の指導者にオンラインで提供している、非政府組織によるプログラムです。Sheldon Kennedy氏(元北米ホッケーリーグプレーヤー)とWayne McNeil氏によって2004年に設立され、カナダ赤十字社の助言の基にその活動を展開しています。活動内容としては、指導者と保護者に向けて、スポーツ環境における虐待やいじめ、ハラスメントなどの問題について”気づき”を促し教育するためのビデオ映像をオンラインで提供しています。
 http://www.respectinsport.com/


韓国

”国家人権委員会”による取り組み

韓国では国家人権委員会がスポーツ環境下の人権問題に取り組んでおり、2011年8月に「スポーツにおける人権の普及促進と保護に関するガイドライン(ハングル)」を公表しました。その中で性的虐待についても触れられています。
 http://www.humanrights.go.kr/english/etc/search_view_detail.jsp


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